「事業者型ゴミ屋敷」府の改善命令を無視(京都)

京都府久御山町に存在する「事業者型ゴミ屋敷」が、京都府からの改善命令を期限までに履行していないことを確認した。

産廃を放置したまま事実上の廃業

久御山町に有限会社広村商店という産廃業者の事業地が存在する。この業者は令和元年6月頃に産廃を野外放置したまま事業を停止した。破産などの法的倒産手続きは取られていないが、事実上の廃業と思われる。周辺住民にとって迷惑極まりない話しである。

事業地には長期間にわたって産廃が野外放置されている

この業者は事業停止前からも騒音、振動、悪臭、道路不法占拠(産廃が公道にはみ出している)などの苦情が京都府と久御山町に多数寄せられ、業者は何度も行政指導を受けていた。平成30年には行政処分も受けている。

「事業者型ゴミ屋敷」としてテレビで取り上げる

久御山町議会議員である筆者は令和2年9月定例会の一般質問において広村商店による産廃放置問題を取り上げた。

京都府から改善命令を発出することはできないのかと尋ねたが、現時点において命令を発出することは難しい(と京都府から聞いている)との答弁であった。京都府にも直接尋ねてみたが、粘り強く改善指導をおこなうとして、命令を発出する予定はないとのことだった。

一般質問終了後に筆者は、この問題を「事業者型ゴミ屋敷」と名付けてネット上で記事にした。その約1ヶ月後にテレビ朝日の『羽鳥慎一 モーニングショー』のスタッフから筆者の記事を見たと取材依頼があり、12月15日に全国ネットでこの問題が放送された。

この放送の影響もあってか12月24日、京都府は広村商店に対して改善命令を発出した。令和3年2月4日までに事業地に放置されている産廃の全量撤去を命じたのである。

情報公開請求によって入手した改善命令書

今年1月11日には関西ローカルのMBS毎日放送『Newsミント』の憤懣本舗というコーナーでも、この問題が放送された。この放送では業者は「1月中に産廃を撤去する」といっていた。

余談であるが『モーニングショー』『Newsミント』ともに「事業者型ゴミ屋敷」という私の造語が見出しに使用された。

▽【特集】『事業者型ゴミ屋敷』家電やプラスチック片などが山積み…業者社長に直撃取材「ゴミではない」と主張 – ミント! | MBS
www.mbs.jp

改善命令の履行は確認できず

筆者は、改善命令が発出されてからは、これまで以上に事業地の監視を強めていたが、履行期限となる2月4日を過ぎても産廃が全量撤去されなかったことを確認した。京都府と久御山町に確認したところ履行期限最終日の2月4日にトラック1台分は撤去されたという。

命令違反には「3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金」という罰則が規定されているが、仮に業者が起訴され、有罪判決を受けたとしても放置されている産廃がなくなるわけではない。

周辺住民は「一体いつになったら産廃が撤去されるのか」と怒りをあらわにしている。

筆者の取材に対して久御山町環境保全課の担当者は「命令が履行されなかったことは残念。引き続き京都府と連携して適切に対応したい」と答えた。

一方、京都府山城北保健所の担当者は「命令を履行しなかった理由を確認している。刑事告発するかどうかは(京都府本庁舎にある)循環型社会推進課とも相談して検討する」と答えた。

筆者は3月定例会の一般質問においても、この問題を取り上げることを予定している。

芦田祐介(あしだ・ゆうすけ) 昭和58年生まれ。京都府久御山町議会議員(1期目)。平成23年行政書士試験合格。平成31年4月初当選。

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