【衆院福岡1区】日本のこころ・石井英俊氏 民進系を覆し、希望の党公認決定

平成29年10月3日、希望の党の一次公認が発表された。小選挙区で191人、比例代表単独で1人の計192人。そのうち民進党出身者は110人だった。

民進党系の候補者に選別がかかったことで、公認から外れた候補者が無所属、あるいは新たに結党された立憲民主党から出馬するなど、3つのパターンに分かれ混乱が続いている。

希望の党としては、民進党系候補者の比率が高いほど、「第二民進党」「看板の架け替え」との批判を免れない。従って、小選挙区で戦える非民進党系候補者をいかに増やすかが課題だった。

小選挙区と比例区の選挙運動の最大の違いは選挙ポスターの有無だ。小選挙区候補者は辻々に設置された公営掲示板に選挙ポスターを貼れるのだが、これが一苦労なのだ。

公営掲示板の設置数は選挙区によって違うが、都市部では600ヶ所ほどある。これを平日の朝から一斉に貼るわけだから、かなりの組織力か資金力が必要だ。

従って、小選挙区で戦うには地元にそれなりの「地盤」が必要となる。希望の党はできたばかりで政党助成金も無いので、党から候補者に資金を配ることはできない。

民進党系候補者は、今回の「合流騒動」の前に選挙資金が配られていた筈であり、労働組合などの支援組織もある。民進党系以外の候補者が希望の党公認になるハードルは高く、そのため公認選定は難航した。

民進党の前原誠司代表が、党丸ごと希望の党に公認申請することを発表する前に、希望の党の結党に参加することを決めたのは日本のこころの中山恭子代表だった。

それまでは民進党離党者が三々五々、小池新党周辺に擦り寄っている印象だったが、中山恭子参議院議員が参加することで一気に保守政党の相貌を現した。

形式的には中山恭子議員が日本のこころを離党して希望の党に合流したが、日本のこころは今回の衆院選で政党要件を失うことが確実だった。中山議員には自民党に合流する選択肢もあったが、自分を信じてついて来てくれた支部長たちを生き残らせるため、小池都知事の誘いに賭けた。

最終的には、日本のこころ系の候補者も、自民党から出馬が決まった杉田水脈元衆院議員や、出馬断念した複数の支部長、そして希望の党の公認を得た中山成彬元文科相など、四散することになった。

そんな中、福岡1区(福岡市東区・博多区)では民進党の山本剛正元衆院議員に公認が降りず、日本のこころ福岡支部長だった石井英俊氏に白羽の矢が立った。

石井英俊氏は市議選への出馬経験があることや、昨年の参院選で福岡県選挙区から出馬していることなどから、希望の党公認候補に選ばれたと考えられる。

一方、希望の党から古巣の福岡8区への転進を打診された山本剛正元衆院議員はこれを拒否し、立憲民主党から福岡1区で出馬することを決めた。

立憲民主党は共産党との連携を模索しており、同党が擁立する小選挙区では共産党が出馬を取り止める可能性がある。

福岡1区は「自民」「希望」「立憲民主」が三つ巴の戦いとなり、今回の衆院選を象徴する注目選挙区になりそうだ。

【Select:Japan選挙取材班】

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