東京パラリンピック「ブラインドサッカー」に注目!

ついに東京パラリンピック2020が開幕した。

数ある競技の中で私がもっとも関心を寄せているのが、5人制サッカー、通称「ブラインドサッカー」である。

ブラインドサッカーは視覚障がい者がフィールドプレイヤー、晴眼者がゴールキーパーとして試合に出場する競技。

フィールドプレイヤーはアイマスクを着用の上、動くと音が鳴るボールを使用してプレーする。また選手とは別に、相手ゴールの裏面から声を出し、味方のゴールをサポートするガイド(コーラー)も試合に参加する。

私のブラインドサッカーとの出会い

私がブラインドサッカーに興味を持ったのは2014年のことだった。

7月23日の「読売新聞」の記事でブラインドサッカーという競技があることを知った。

9月6日には、当時リオデジャネイロ・パラリンピック出場を目指していた、ブラインドサッカー日本代表の加藤健人選手のインタビューが同紙に掲載されたのを読んだ。

レーベル病を患い、視力がどんどん悪化する現実になかなか向き合えなかった加藤選手が、ブラインドサッカーとの出会いを通じて競技に打ち込んだというエピソードは、私の心を熱くさせた。

そして「目が見えなくてもサッカーが出来る」という事実に驚き、感銘を受けた。

それ以来私はブラインドサッカーの国内外の大会の結果をチェックしたり、公式の体験会に参加したり、公式ボールを購入して自身で体験会を開いたりする様になった。

「趣味はブラインドサッカー」と公言して憚らない様になり、いつしか私にとって切っても切れない存在になっていたのだった。

2018年に出版された拙著『僕がぼくであるために』(花乱社)でも、第2章においてブラインドサッカーについて紹介してある。

▽今までチェックしてきた大会の一覧

  • ISBAブラインドサッカー世界選手権:2014日本代表は5位
  • アジアパラ競技大会 2014:日本代表は銀メダル
  • 第3回ブラインドサッカー日韓親善試合2016:日本代表は引き分け、筆者は体験会に参加
  • ブラインドサッカー西日本リーグ2019:筆者は体験会に参加
  • 令和元年度スポーツフェスタ・ふくおか ブラインドサッカー競技:筆者は体験会に参加
  • ISBAブラインドサッカー世界選手権2021:日本は準優勝
  • ブラインドサッカーを解説、体験

    ちなみに私がブラインドサッカーの解説あるいは体験会を行ったのは、ピースボートクルーズに参加していた時だった。すなわち2015年に参加した世界一周クルーズ(88クルーズ)における自主企画である。

    船内で仲間たちと声をかけ合いながら、手探りで初めてのスポーツを体験したのは一生の思い出だ。

    88回クルーズでの「自主企画発表会」(筆者)

    自主企画発表会の際は、公式ボールに書かれた言葉を読んだのも良い思い出になっている。

    ボクらには夢がある。障がいのあるなしに関係なくサッカーでつながり、混ざっていくこと。日本ではじめてつくるこの音の鳴るボールもそんな夢のための大切な一歩。
    ボールの音をきき、声をかけあい、仲間を信頼し、立場も国境も、障がいも越えていく。
    ボクらはボールひとつのチカラを信じている。

    これがブラインドサッカーの理念である。

    日本に帰国後は何度かブラインドサッカーの試合を観戦したり、体験会に参加したりしたが、やはり「話に聞くだけ」と「実際に体験する」とでは大違いだった。

    レベルの高いドリブル、果敢なボールの奪い合い、競り合い…。

    「見えないのにあんなに上手くサッカーが出来るのか!」と度肝を抜かれた。

    この様に、私自身ブラインドサッカーに対する思い入れはひとしおだ。

    東京パラリンピックを心待ちにしていたのは言うまでもない。

    初出場!ブラインドサッカー日本代表にエールを

    ブラインドサッカー日本代表にとって、今回の東京大会がパラリンピック初出場となる。

    日本代表がグループリーグで相まみえる相手は、世界ランク14位のフランス、同2位で前回金メダルのブラジル、同5位でアジアの大会では格上のライバルだった中国など、くせ者ぞろいだ。初の大舞台は一筋縄ではいかないだろう。

    しかし日本代表主将の川村怜選手はオンラインの記者会見にて、「チームとしては金メダル、個人としては世界一の選手だと認めてもらえるパフォーマンスを発揮したい」と語った。直前の世界選手権で準優勝した盲目のサムライたちにとって、決して不可能な目標ではないだろう。

    東京オリンピックにおけるサッカー競技(男子)では、森保ジャパンこと日本代表は4位となり、1968年大会で獲得した銅メダル以来のメダル獲得を惜しくも逃した。

    その分の想いも込め、私はブラインドサッカー日本代表がメダルを獲得してくれることを期待している。

    また今大会を通じ、ブラインドサッカーという競技の認知度が上がり、この魅力あふれるスポーツが日本社会に更に根付くことを願っている。

    矢野哲郎(やの・てつろう)平成3年、福岡県行橋市に生まれる。下関市立大学経済学部卒。大学卒業後は塾講師の仕事を行い、国語・数学・英語などの科目を担当。放課後などの時間帯を利用して学習指導を行う「子どもひまわり学習塾」の指導員として4校の小学校を担当。NGOピースボートが主催する地球一周クルーズに参加し、人種差別に関する企画やブラインドサッカーなど多様な自主企画を実施。

    『僕がぼくであるために ピースボートで大東亜戦争のことを考えた』
    出版社:花乱社 (2018/6/28)
    内容紹介:
    自分のスタイルを確立せよ!
    色んなことを語ろう,学ぼう,世界を旅しよう。
    ブラインドサッカー,尾崎豊・裕哉父子,ピースボートで出会った仲間たち,そして世界で初めて人種差別撤廃を訴えた祖国・日本から僕が学んだ人生のヒントとは?



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