今回はオーストラリア在住の日本人女性・ハンドルネーム「旅するレベッカ」さんのブログから転載許可いただいた記事を紹介します。改行・句読点など一部改変しております。(編集部)
海外滞在中に新型コロナが流行ってしまった!!
こんにちは、旅するレベッカです。現在オーストラリアの西側に滞在中です。
ワーキングホリデービザで滞在中なので、1年間滞在できるのですが、コロナのあおりを受けて、都市部の飲食店などは軒並み閉店していて、雇われだったワーホリ労働者は仕事を失い、帰国の途についています。
私レベッカはというと、ラッキーな事に、超田舎の農家さんに滞在中なので、感染のリスクも少ないので強制帰国は免れました。
飛行機の値段が跳ね上がってしまった、こちらの画像をご覧ください…
なんと1万ドル超えの便まであるではないですか!現在1オーストラリアドル=70円前後なので70万円ほどでしょうか。まさかとは思っていましたがここまでとは…
ちなみに棒グラフが低い日は、そもそも便自体がなかったりします。もう少し後の日にちだと8万円くらいの便がありました。そもそも欠航のリスクが高すぎる誰が買うんだろうと思う値段ですが、仮に安い便を購入できたとしても、欠航のリスクがとても高いです。
トランジット先が国境封鎖している場合、そもそも飛行機が飛ばない可能性があるとの事です。よく確認しなければ。
海外のコロナの影響はどんな感じ?
オーストラリアの東、シドニー・メルボルン
留学していた友人K
「学校が終わって働こうとしたけど、飲食店は全部ダメで全然仕事見つからない。なんとか見つけたホテルの清掃の仕事があったけど、出費も多いから、やっぱり帰国する事にした。」
東側にいたワーホリの男の子Mくん
「急遽帰国する事にしたので、車手放します!!なので、逆オークションみたいにどんどん値下げしてます、、買い手見つかるかな、、不安だな」
オーストラリアの南、アデレート
結婚してオーストラリアに住んでる友達Eちゃん
「州境も封鎖されちゃったから、こっちまで来るのは厳しいだろうね、、大使館からこんなメッセージ来てたよ、、本当予定とか狂わされて大変だよね
ーー><」
と、その友達がシェアしてくれたメッセージが怖すぎます。
領事館からのメールが怖すぎる
在メルボルン日本国総領事館 より:
政府による施設閉鎖や活動制限は6か月もしくはそれ以上続き,その間,雇用情勢は厳しい状況が継続すると見込まれます。他州に求人があっても,入州制限をしている州では働けない可能性が高いです。また,現時点では豪州政府からワーキングホリデーの方に対する経済的援助はありません。
特に,ワーキングホリデーの方の中には無保険の方もいるようですが,もし無保険で重篤化した場合,医療費数が百万円から数千万円と非常に高額になることが見込まれます。
ワーキングホリデーの方で,蓄えが少なく近い将来生活が困窮してしまう可能性のある方,現在仕事がなく日本の家族等からの援助を得るのが難しい方は,直ちに日本への帰国をご検討下さい。
オーストラリアの西、パース
あと数ヶ月で大学院進学が決まってるMさん
「私も帰国するか迷いましたが、日本に帰ってしまうと戻ってこれなくなるのでお金が厳しいですが、頑張る事にしました。私と同じ職場の人は解雇されたので、みんな帰国する羽目になってしまいました。」
台湾から来てるファーム労働者Jちゃん
「うちの働くファームでも新規募集はストップしたみたい。近いうちに誰か解雇させられるみたいだよ、、遅い人から解雇だから、自分もどうなるか分からない」
旅するレベッカ
「西から出られなくなっちゃった、、出たら罰金かかっちゃうから、大人しく田舎の農家さんにお世話になろう。。」
お隣のニュージーランド
「NZでは早くから国境が封鎖され、4週間のロックダウンが始まっています。国民それぞれに、1ヶ月8万〜12万円の給付金が支払われる予定。10週間もらえます。有難い。」
海外で伝染病が流行るとどうなるか
家賃が払えない
仕事を探そうにも見つからないし、無収入だと家賃も払えなくなってしまうので、泣く泣く帰国せざるを得ない人たちが多い現状です。
失業手当てなどは無し
ワーホリ労働者も国民と同じ税率15%を払っていますが、失業手当てなどはありません。むしろこういう時に真っ先に解雇させられるのはワーホリ労働者などの立場の弱い人間です。
帰国するリスク
帰国しようにも、帰路でウイルスに感染しウイルスを持ち込んでしまう可能性も少なくありません。
帰国した場合の隔離の費用
現在日本では、帰国後14日間の隔離が強いられるようですが、その滞在費も実費との事。都が借り上げているホテルとの事ですが、滞在費も馬鹿にならないでしょう。
1泊3,000円だとすると14日間で42,000円、1泊5,000円だとすると14日間で70,000円。それに加えて飛行機代も当たり前ですが自己負担。痛い出費です。
WWOOF(ウーフ)生活で救われた
現在私は、寝床と食事を提供してもらう代わりに無償で働くというスタイルを取っています。
WWOOF(ウーフ)という世界中に広がるサービスを利用させていただいておりますが、この生活に切り替えた事で、私は命拾いをしました。
【編注】ウーフ(WWOOF:World-Wide Opportunities on Organic Farms 有機農場で働きたい人の意)とは、農業体験と交流のNGOである。/Wikipedia
お金が出ていかないので安心
ゲストハウスなどの安宿に滞在していても、どうしても滞在費はかかってしまうもの。その滞在費を賄うために働かなければいけないと思うのですが、ウーフ生活の最大のいいところはその出費がないというところ。
生活に必要なものは大体貸してくれる
家賃を払って生活する場合、小さなものでも自分で買わなければいけません。調味料、洗剤、トイレットペーパー、タッパーや、テーブルふきん、ラップなどなど。
しかしこれらは現地に住んでいるご家庭なら大抵はあるものです。たかだか1年くらいしか滞在しないのにわざわざ買うのはもったいない話です。ウーフで滞在した際には、こういう小さいもの大体全て、借りる事ができます。必要だったら買ってもらえたりします。
仕事内容は簡単なものが多い
基本的に労働時間は一日4〜5時間。午後はフリーだったり、外に連れ出してもらえる事が多いです。
仕事内容はホストによって様々。野菜の収穫、加工調理、瓶詰め、動物の世話、庭のメンテナンス、部屋の掃除、料理の支度などなど。特別難しい事はありません。分からなかったらきちんと聞いたら答えてくれます!!
たまにお金を払ってもらえる可能性もあり
1日の労働時間を超える場合、お金を支払ってもらえます。夏場などの繁忙期は特に。毎日のように作物が収穫出来る場合など午後に調理して瓶詰めしないと痛んでしまいますからね。その際は時給換算が多いようです。大体20〜25ドルが平均。
今後もこのお金のかからない生活をします
コロナが落ち着くまで、働き口はあまりありません。ファームも例外ではなく、仕事がない状況が多いです。なので、小さい農場でまかないご飯だけ提供していただいて、ほとぼりが覚めるのを待つしかありません。
▽(元記事)海外滞在中に新型コロナが流行するとどうなる?
http://retreatrip.com/?p=311
旅するレベッカ/18歳で米国へ短期留学したのち、ホテルや料理教室に勤務。26歳でピースボート「世界一周の旅」に参加。現在、オーストラリア在住。住み込みで働きながらYoutubeやブログで発信を続けている。