「なぜ日本の選挙はダサいの?」21歳の大学生がアナログ選挙を斬る

参議院選挙の投開票日(令和元年7月21日)が迫っている。

昨今は若者の選挙離れ(若者の◯◯離れという言葉は個人的には嫌いであるが)が囁かれている。僕もまだ大学生であり、若者の一人であるが、個人的に政治に関心があり、いち有権者として貴重な一票を行使するために、投票日当日には投票所に足を運ぶつもりだ。

だが、選挙の時期になるたびにこの国の選挙戦というものはじつに奇妙であると感じ、嫌悪感を感じざるを得ない。

奇妙な日本の「選挙戦」

この前の週末、僕の地元の駅前を歩いていると、大声で叫ぶマイクの音が耳をつんざいてきた。候補者が街頭演説でもしているのだろう。

その駅は東口と西口があるのだが、どちらの駅前でも選挙カーが止まり、候補者が自説をまくし立てていた。しかし、それらに歩みを止めるのはお世辞にも若いとはいえない方々ばかりという印象で、若者や女性たちは演説には大した関心もなさそうに、そそくさと足早にその前を通り過ぎていった。

僕の個人的な感想は単純である。ただ単にうるさい、騒々しい、もっと他の効果的な意見発表の場をつくるべきではないのかというものだ。

もちろん、それぞれの候補者は自らの政策を表明する権利があるし、人が多い街頭で演説することによってその知名度を高めたいのであろう。しかし、従来の方法では若者の政治参加を呼び込むことは難しいのではないか。

あの聴衆が年長者ばかりの街頭演説に若者が足を止めようとはなかなか思わないだろう。むしろ騒がしい、内輪の支持者だけで盛り上がっており、若者はむしろそこから疎外されていると感じるのが自然なのではないだろうか。

未だに「昭和」な選挙戦で良いのか

若者はいつまでも「昭和」のままの選挙戦に置いてきぼりにされているのではないか。最近タレントの吉木りささんが選挙カーに苦言を呈したというニュースを見た。

▽吉木りさ、自宅近所の選挙カー騒音に苦言「投票する気が失せる」「逆効果」
https://news.nicovideo.jp/watch/nw5632126

「子育ての拡充を訴える候補者が、選挙カーで保育所の前を騒がしく通り過ぎるのはおかしい。」

この記事ではそう紹介されていた。その通りだろう。

これだけIT化が進んだ現代で、もはや選挙カーでひたすら名前を連呼するような、昭和的なアナログな選挙は時代遅れだと僕は思う。年長者にはお馴染みかもしれないが、僕ら若者は戸惑うばかりだ。

ならば選挙戦の方法を従来のものから変えて行くしかない。

まず僕が考えるひとつの策として、これだけネットやSNSが普及した時代であるのだから、候補者側がSNSで積極的に情報発信してゆくべきだと考える。これは一部の候補者や党は既に始めていることらしい。

しかし、実際に見てみるとどの候補者のSNSも正直内容は面白いとはいえなかった。それはいつどこどこで街頭演説をした、会合に出席したとか、難しい政治用語の羅列であって、とても政治に関心がない若者にとって興味を持てる内容ではなかった。

若者を惹きつける方法とは

そこで自分は候補者に対して、ソフト面から興味を持ってもらうのがよいのではないだろうか。

例えば、SNS上でその人の普段の人柄が分かるような発信があれば、その個人に対して親しみを持つのは自然だろう。

人柄だけで候補者を判断するのは極めて危険であるのかもしれない。しかし、少なくとも若者が候補者に対して親しみを感じ、政治参加をするきっかけにはなるのではないか。

現状をみても、どのようなきっかけにせよ若者が政治参加をしてくれることはとてもありがたいことである。

二つ目の策として、政治の話をすることがダサいと思われる今の風潮を変えることだ。

日本においては政治の話をすることに対し、老若男女問わずネガティブな印象を持つ人は少なくない。特に若者の間では政治の話をすること自体が意識高い系や陰気な印象を持たれることがある。

またたとえ政治の話になったとしても、「今の政治はこれだから〜」といった表面的な政治批判は建設的とはいえないし、若者はそういったネガティブな議論を嫌う傾向があるように感じられる。

政治は常に批判されるべきものだが、一方で建設的な未来志向の考え方があって成り立つものである。

そのために若者は批判の目を養うだけでなく、自分の具体的なビジョンを含んだ政治的意見を持つことが今、一番重要なのではないだろうか。シルバー民主主義と揶揄される現状を変えるためにも、若者が率先して政治参加をすることが、いま求められている。

小山雅俊(こやま・まさとし)/平成9(1997)年生まれ。高崎経済大学経済学部在学中。



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