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チベットの転生者「アジャ・リンポチェ」に聞く 人は死んだらどうなるのか?

こんにちに仏教の秘儀を伝えるチベット高僧「アジャ・リンポチェ」。前回は中国共産党によるチベットの弾圧について伝えた。今回は、チベット仏教の世界観について掘り下げて聞いた。人は死んだらどうなるのか、チベット仏教の答えがここにある。

アジャ・リンポチェ8世(アジャ・ロサン・トゥプテン) インタビュー
聞き手:独立社PR,LLC代表 本山貴春

Q.いま米国ではどのような活動をされていますか?

私は初めカルフォルニア州に行きました。そこでは手作りのような道場で修行をしました。

その後、インディアナ州に移りました。そこにはダライ・ラマのお兄様の寺院があり、その方の体調が悪くなったとのことで、ダライ・ラマから寺院を任されることになったからです。

そこでは、西洋人に対して「仏教とは何か」を伝えるとともに、現地のチベット人、モンゴル人、中国人のために、お正月などの大切な行事に際してお経を唱えています。

西洋人の中には座禅などについて関心が高い方も多く、そのような方々に座禅を教えたりもしています。

その他は大学で講演をしたり、仏教以外の宗教者たちと交流したり、チベットやモンゴル出身の子供達と夏のキャンプを開いたりしています。

日本の大学でもなんども講演をしています。仏教や仏教美術に関する講演などです。英国オックスフォード大学では1学期(3ヶ月ほど)講義を持ったこともあります。

Q.いままでどの国へ行かれましたか?

仏教が普及している日本、台湾、シンガポール、マレーシア、韓国、モンゴルなどアジアの国です。モンゴルでは子供のがんセンターを設立しました。

欧州ではフランス、イギリス、ドイツなど。ロシアにも行っています。来年は私の自伝がロシア語に翻訳されて出版される予定です。その他、南米諸国にもよく行っています。

Q.世界中で仏教徒に会われましたか?

もちろんアジアには多いです。欧州にもいますが、欧州の仏教徒には2種類あります。一つはもともと仏教を理解して心から信仰している方。もう一つは、座禅などに興味と関心があって、修行に取り組んでいる方です。

Q.自伝の中に「護法神」というものがよく出てきますが、どういった存在ですか?

護法神にも色々あります。私が信仰している護法神は「マハカラ(日本名:大黒天)」と言います。小さい時から師匠たちに教えられ、いつもマハカラに祈りを捧げています。

マハカラは、心の底から仏教を信じ祈ることによって加護してくれる存在です。この本を出版するときもマハカラに祈り、無事に出版できればマハカラに感謝を捧げました。

Q.護法神はブッダが悟りを開く前から存在したのですか?

ブッダの出現とともにこの世に現れ、ブッダを助けた存在です。

Q.キリスト教などの「創造主」についてはどう考えますか?

仏教には創造主という概念はありません。仏教では「因果応報」によって世の中を捉えるからです。しかし創造主への信仰は否定しません。それによって救われる人々もいるからです。

キリスト教などの世界観を尊重はしますが、仏教では誰かが世の中を造ったとは考えないのです。

仏教ではことあるごとに祈りを捧げ、その祈りが実現していきます。しかしキリスト教などでは創造主が全てを作り、物事が実現する。このように、物事の成り立ちについての考え方が違いします。しかし結果は同じなのです。

Q.アジャ・リンポチェは転生者ですが、全ての人が輪廻転生するのですか?

誰にも転生はあります。その代表例として私たちが挙げられますが、一般の方々にも転生はあるのです。

とくに世の中の役に立った者の転生を、人々が求めているため、そのような一部の転生者がよく知られているというわけです。

私たちが高僧の転生者を探すのは、それらの転生者が再び世の中の役に立つ存在になることを期待するからです。しかし一般の方の中には、自分の父母、祖父母など、身近な人の転生者を探す人もいます。

個人的には、私が死んだ後は私の転生者はもう探して欲しくないと思っています。アジャ・リンポチェという肩書きの僧はいても良いですが、実際の転生者が誰かは、もう探して欲しくないという思いです。

Q.霊魂は実在するということでしょうか?

それは間違いなく存在すると考えています。

Q.死後の世界は実在しますか?

人が死んだら死後45日間、故人の家族が祈ることによって死者は人間に転生できます。生前に良くない行いを行ったか、家族が45日間祈らなければ、人間以外の者に生まれ変わります。母胎にいる期間も加えれば、人は一年以内に転生するというわけです。

来世はどうなるかわかりません。もし動物に生まれ変わっても、またいつか人間として生まれてくる可能性もあります。

Q.転生者ではない人もいますか?

全ての人は、誰かの生まれ変わりと考えてよいでしょう。

チベットやモンゴルでも、「私の前世は何ですか」と聞いてくる人はいます。しかし本当に前世が何だったか真実はわからないのです。

アジャ・リンポチェ猊下

▽アジャ・リンポチェ独占インタビュー(1)
「亡命したチベット高僧「アジャ・リンポチェ」が遥々日本へ来る理由」
http://www.sejp.net/archives/1036

▽アジャ・リンポチェ独占インタビュー(2)
「チベット高僧「アジャ・リンポチェ」が明かす、中国共産党の侵略と破壊」
http://www.sejp.net/archives/1119

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